両膝より上での切断——大腿義足はどのように適合させるのか? お客様の事例

両大腿切断では、立つことも歩くこともすべて義足で行うため、膝継手と義足を体に固定する方法を一緒に選びます。このお客様は曲がる速さを油圧で制御する単軸膝継手とシールイン(吸着式)ライナーを選び、平行棒と松葉杖につかまって行った初期の歩行テストで、膝が安定して曲がるのを感じられました。
どのような組み合わせを選んだのですか?
両大腿切断のお客様から、大腿義足2本の製作をご依頼いただきました。大腿義足では膝関節も部品で置き換えるため、ソケットのほかに、さらに2つの選択を一緒に行う必要があります。
| 部品 | お客様の選択 | 役割 |
|---|---|---|
| 膝継手 | 油圧式単軸膝継手(例:Mauch Knee) | 歩く速さに合わせて、曲げ伸ばしの抵抗を油圧で調整 |
| ライナー | リング付きシールイン吸着式ライナー(例:Seal-In ライナー) | ライナーの外側にあるリングがソケットの内側に密着して空気の出入りを止め、義足を固定 |
ライナーの種類は別の記事で比較しているため、ここでは膝継手を中心にご説明します。
油圧式単軸膝継手とは何ですか?
「単軸」とは膝が1つの回転軸を中心に曲がること、「油圧式」とは膝の内部を流れる油が抵抗を生み、曲げ伸ばしの速さを制御することを意味します。このお客様が選んだ膝継手は、活動的な方向けに設計されたものです。メーカーによると、さまざまな歩行速度に対応し、階段や坂を下るときに左右の足を交互に出す歩き方を支えます。大腿義足だけでなく、膝離断(膝関節での切断)の義足にも使用できます。
膝をロックしたり、自由に振れるようにしたりするのはどんなときですか?
この膝継手にはモード切替があり、後ろ側のレバーで、装着者が膝をロックしたり、抵抗なく自由に振れるようにしたりできます。使う場面の例は次のとおりです。
- 急な下り坂を下りるとき
- はしごを昇るとき
- 長時間立っているとき
- 自転車に乗るとき
本体はアルミニウム製で軽くて丈夫です。表面がなめらかなので、お好みのデザインのカバーで仕上げやすくなっています。
初期の歩行テストはどうでしたか?
両脚に新しい義足をつけたばかりで、まだ慣れないことが多くありました。それでも、平行棒と松葉杖に支えられて足を踏み出すと、お客様は膝が安定して曲がるのを感じることができました。

両側が大腿義足の場合、片側切断のように頼れる健側の脚がないため、2本の義足の長さとアライメントを互いにそろえることが非常に重要です。歩行に慣れていく間も、確認と調整を続けます。運動の強度やリハビリのペースは、主治医やリハビリチームと相談して決めます。
ほかの種類の膝継手もありますか?
大腿切断の場合、マイクロプロセッサ制御(電子制御)膝継手も選択肢の一つです。膝の内部にあるセンサーが歩行を読み取り、曲がる抵抗を自動で調整します。油圧式と電子制御式のどちらが合うかは、次の要素によって決まります。
どの膝継手が合っていますか?
答えは一つではありません。適した組み合わせは、断端の形と長さ、体重、住環境や活動内容、片脚か両脚かによって異なります。ご相談ではこれらを一つずつ確認し、膝継手・足部・ライナー・ソケットを一緒に選びます。費用は部品とソケットの設計によって異なります。韓国にお住まいの方は、韓国の国民健康保険や労災補償の支援について関係機関にご確認いただけます。海外のお客様にはご相談の際にご案内します。
よくあるご質問
両脚を膝より上で切断していても、義足で歩けますか?
このお客様は平行棒と松葉杖を使って歩き始めました。何がどのくらいの速さで可能になるかは、断端、筋力、全身の健康状態によって異なるため、主治医やリハビリチームと計画してください。
油圧膝継手とマイクロプロセッサ制御膝継手はどう違いますか?
油圧膝継手は油の抵抗で曲がる速さを制御し、マイクロプロセッサ制御膝継手はセンサーで歩行を読み取って抵抗を自動調整します。どちらが合うかは、生活と断端の状態によります。
シールイン・ライナーはどのように義足を固定するのですか?
ライナーの外側にあるリングがソケットの内側に密着して空気の出入りを止め、義足を固定します。
膝のロックはどんなときに使いますか?
急な下り坂、はしごの昇り降り、長時間の立位、自転車など、膝を固定した方がよい場合や自由に振れる方がよい場合に、装着者がスイッチでモードを切り替えます。