義足が一本ずつ異なるつくりになるのはなぜか、そしてアライメントはなぜ重要なのか?

義足は切断レベルと断端の形に合わせて設計します。足の一部を失った場合は、シリコーン製の足部部分義足で足の形と踏み出すときのバランスを取り戻します。下腿切断や大腿切断の場合は、ソケットに膝や足部のパーツを組み合わせます。いずれの場合も、体に合わせるための要となるのは型取り(または3Dスキャン)、仮合わせ、アライメントの確認です。
なぜ断端ごとに異なるアプローチが必要なのですか?
同じ「脚の切断」でも、残っている脚の長さ、骨の突出、傷あと、皮膚の状態は人によって異なります。どこで体重を支えるか、義足をどう固定するか、どの関節を置き換える必要があるかがすべて変わり、それに伴って設計も変わります。義足は何かを覆うものである前に、失われた足と脚の役割を引き継ぎ、体を支える装置なのです。
切断レベルによって何が変わりますか?
| 切断レベル | 一般的な義足 | 設計のポイント |
|---|---|---|
| 足趾または前足部 | シリコーン製の足部部分義足 | 残っている足に合った柔軟性と硬さ、欠損した長さ、一歩ごとの踏み返しの回復 |
| 足首周辺 | ソケット付きの薄型(ロープロファイル)義足足部 | 断端が長いため、パーツを入れる余地が少ない |
| 膝下(下腿切断) | ソケット+ライナー+義足足部 | 体重を支える部位、懸垂方式、足部の選択 |
| 膝または膝上(大腿切断) | ソケット+膝継手+義足足部 | 膝継手の選択と、骨盤までを含むアライメント |
足部部分義足や足趾義足は、反対側の足を手がかりに形作り、靴の中で踏み出すときのバランスにも配慮します。詳しくは足部部分義足に関する記事で紹介しています。

製作にはどのような工程がありますか?
- ご相談と評価 — まず、日常生活、活動レベル、現在の義足で困っていることをお聞きします。
- 型取りまたは3Dスキャン — 断端と反対側の脚の形を記録します。
- 仮合わせ — チェックソケット(仮ソケット)を使って、適合と形を確認・調整します。
- アライメントの確認 — 完成の前後に、骨盤の高さと膝・足部の位置を確認します。
- 継続的なケア — 使用中に出てきた不快感はアフターケアで調整し、修理ができない場合は再製作についてご案内します。

なぜアライメントがそれほど重要なのですか?
アライメントとは、ソケット、膝、足部が体の中心線に対してどのような角度と位置で並んでいるかということです。これがずれていると体重が片側にかかり、歩行時のバランスが崩れます。長い間には、ソケットや足部に負担がかかって破損につながることもあります。見た目が似ている2つの義足でも、実際に歩いてみると感じ方が大きく異なるのはこのためです。
そのためSilobionicでは、下腿義足や大腿義足を製作する際、装着前後のアライメント確認を省くことはありません。両脚に義足を装着する方の場合は、左右のバランスも確認します。

今の義足が快適でない場合は?
義足とはそういうものだと思い込み、不快感を我慢している方が多くいます。しかし多くの場合、ソケットの緩みやアライメントのずれなど、改善できる原因があります。不快感が続く場合は、断端と義足を一緒に確認してもらいましょう。結果には個人差がありますが、原因がわかれば選択肢がはっきりします。
よくあるご質問
2人とも下腿切断の場合、同じ義足になりますか?
いいえ。ソケットの形状、懸垂方式、足部はすべて、断端の長さと形、皮膚の状態、活動レベルによって決まります。
足趾や足の一部を失った場合、義足は必要ですか?
シリコーン製の足部部分義足で、足の形と踏み出すときのバランスを取り戻すことができます。必要かどうか、いつ必要かは医療チームとご相談ください。私たちは足を拝見したうえで、何が製作できるかをご案内します。
アライメントはいつ確認しますか?
装着の前後、そして使用中に不快感が出たときはその都度確認します。
ほかで作った義足もチェックしてもらえますか?
はい。現在お使いの義足のソケットとアライメントを確認し、調整するか新しく作るかをご相談の際にご案内します。