腕・手・脚の義肢はどう選ぶ? はじめての方のためのステップガイド

大切なのは、最も高価な義肢ではなく、日常生活に必要な機能に合った義肢を選ぶことです。予算と必要なことを整理し、利用できる補助制度を確認したうえで、複数のクリニックで実際に担当する義肢装具士の技術とコミュニケーションを比較しましょう。お渡しの後も点検と訓練が続くことを覚えておいてください。
5つのステップの概要
- 予算を決める — 1回の購入だけでなく、部品交換や再製作まで考えます。
- 必要なことを決める — もう一度できるようになりたいことから考え始めます。
- 補助制度を確認する — 処方や申請について事前に把握します。
- 義肢装具士を比較する — 複数のクリニックで相談します。
- 決めて、慣れていく — お渡し後の訓練と点検も工程の一部です。
1. 1回の購入ではなく、長い目で予算を立てる
価格は身体の部位や必要な機能によって大きく異なります。初めての義肢の場合、実際に何ができるようになるのかを見極めるのは難しく、喪失感から最も高価な選択肢に気持ちが傾くこともあります。しかし義肢は一生に一度買えば済むものではありません。部品は摩耗し、落としたり破損したりすれば再製作が必要になることもあり、断端の変化に合わせてソケットも変わります。部品交換や再製作を続けていける水準で予算を立てるほうが現実的です。高価格帯の製品には便利な機能が多いこともありますが、価格が高いからといって自分の手や足のように動くわけではありません。
2. 実際に必要な機能を書き出す
義肢は大きく、見た目を回復する装飾用と、握る・歩くことを重視する機能用に分けられます。人と会うときは装飾用、自宅や仕事では作業用というように使い分ける方もいます。
| 種類 | 重視する点 | 検討すること |
|---|---|---|
| 装飾用義肢 | 見た目 — 形と肌の色 | 主にどこで装着するか、どの程度自然に見える必要があるか |
| 機能的な手の義手 | 握る・つまむなどの手の機能 | 選択肢は断端の長さと状態によって異なり、練習が必要です |
| 義足の足部 | 歩いたときの感覚と、どれだけしっかり支えてくれるか | クッション性のある足部、カーボン足部、ヒールの高さや横の傾きを調整できる足部、足首が動く足部など — 活動量と生活スタイルに合わせて選びます |
機能の多い義肢なら以前と同じように何でもできる、と考えたくなるものです。実際には多くの練習が必要で、細かな動きには限界があり、断端によっては合わない設計もあります。義足の足部も同じで、活動量があまり多くない方には、高性能な部品が必ずしも必要とは限りません。基準は、他の人に合ったものではなく、ご自身の生活に必要な機能です。
参考までに、Silobionicはオーダーメイドのシリコーン製装飾用義肢と下腿義足を製作しており、また韓国におけるPoint Designsの独占パートナーとして、3Dチタン製の機能的な指義手を提供しています。

3. ご相談の前に補助制度を確認する
韓国では、国民健康保険、労災保険、医療給付によって義肢の費用の補助を受けられる場合があります。対象や金額は関係する公的機関が定めており、手続きには医師の処方や完成した義肢の検収が含まれることがあります。海外からお越しの場合は、ご加入の保険会社や自国の制度で何が対象になるかをご確認ください。当社で用意できる書類については、ご相談の際にご説明します。けがについて他者に責任がある場合は、補償について保険会社や法律の専門家に別途ご相談ください。
4. 会社だけでなく、義肢装具士を見る
同じ切断レベルでも、断端は一人ひとり異なります。結果を左右するのは、断端に合ったソケットや懸垂方法(ライナーなど)を選ぶ義肢装具士の判断です。ご相談の際は、次の点を確認しましょう。
- 技術 — 同じようなケースの経験があり、実際の結果を見せてもらえるか。
- 誠実さ — 単に高価な製品を勧めるのか、予算と必要に合わせて考えてくれるのか、何が現実的で何が現実的でないかを最初に伝えてくれるか。
- コミュニケーション — 話をよく聞きながら、現実的な期待を持てるよう手助けしてくれるか。
- 距離 — 義肢の製作には何度かの来院が必要で、初めて装着する方は断端の変化に伴い頻繁な点検が必要になることがあります。それでも、通いやすさより技術が優先です。
義肢を使い続ける限り点検や部品交換が続くため、1つのクリニックと長くお付き合いすることになります。最初に選ぶときは、手間をかけてでも複数のクリニックに相談する価値があります。

5. 決めた後は、慣れていくことも工程の一部
義肢は受け取った日に完成するものではありません。筋力や関節の動きが良好な方は比較的早く慣れることもありますが、特に筋肉の信号で制御する電動の義手は、握る力や動きを使いこなすための訓練が必要です。最初に多少の違和感があるのは普通のことです。わからないことや不快なことがあればいつでも義肢装具士に相談し、必要なリハビリや練習を続けながら、少しずつ日常を取り戻していきましょう。
Silobionicのシリコーン義肢は標準3回の来院で製作し、ご相談からお渡しまで約4~6週間です(特急製作の場合は1~2週間)。義肢をお使いいただく間はアフターケアを行い、修理ができない場合は再製作についてご案内します。
よくあるご質問
高価な義肢ほど良いのですか?
価格が高いからといって、ご自身に合うとは限りません。より重要なのは、その機能が活動量・生活スタイル・断端に合っているかどうかです。
費用の補助は受けられますか?
韓国では、国民健康保険、労災保険、医療給付による制度があります。海外にお住まいの場合は、ご加入の保険会社や自国の制度をご確認ください。書類についてはご相談の際にアドバイスできます。
いくつのクリニックを比較すべきですか?
決まった数はありませんが、1回の来院だけで決めるのではなく、複数のクリニックで義肢装具士に相談することをおすすめします。
電動の義手はすぐに使えますか?
筋肉の信号で制御する義肢は、握りや動きを使いこなすための訓練が必要です。慣れるまでの期間には個人差があります。