事故から何年も経ってからの指義手は遅すぎる?お客様の事例

時間が経ったというだけで遅すぎることはありません。欠損部が長い年月をかけて落ち着いていると正確に型を取ることができ、むしろ製作に役立ちます。このお客様は職場の事故で中指と薬指を失い、何よりも自然な見た目を望まれていました。シリコーン製指義手は標準3回の来院で完成しました。
お客様はどんな方でしたか?
お客様は数年前、職場の機械事故で中指と薬指を失いました。隣の指にも瘢痕や爪の変化がありました。その後約10年間、人前で無意識のうちにその手を隠していたとお話しくださいました。身近な方が先に義肢について調べ、装着事例に目を通したうえで、ご相談に同行されました。

お客様にとって何が最も大切でしたか?
機能よりも自然な見た目、つまり反対側の手と並べても違和感のない手が大切でした。そのため、握る力を補う製品ではなく、肌の色、質感、爪の形を合わせた審美的なシリコーン製指義手を選びました。
事故から10年という時間は、製作にどう影響しましたか?
長い期間が経っていたことは、むしろ役立ちました。義肢は欠損部に直接装着するため、型の精度が装着感を大きく左右します。何年も同じ形を保ってきた欠損部からは正確な型が取れ、義肢の造形がしやすくなりました。
反対に、けがの直後によくあるように腫れが残っている状態で義肢を作ると、腫れが引いたあとにゆるくなることがあるため、時期を待つこともあります。時期は欠損部を拝見してから決めます。
3回の来院はどのように進みましたか?
| 来院 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 欠損部の評価、欠損のある手と反対側の手の型取り、E-SKIN(SPECTROMATCH、英国)による肌の色のデジタル測定 |
| 2 | チェックソケット(仮の試着用義肢)で装着感・肌の色・サイズを確認し、ご意見をもとに調整 |
| 3 | 完成した義肢のお渡し、最終的なフィット確認とお手入れ方法のご説明 |
今回は特に爪の色に気を配り、反対側の手と爪を1本ずつ見比べて最も近い色味を探しました。爪そのものは当社の特許取得済みの爪製作方法で作っています。各段階でお客様と一緒に調整を重ね、完成した義肢を試着されたお客様からは「自分の指のように感じる」とのお言葉をいただきました。


似たようなことでお悩みですか?ご準備いただくもの
- 両手の写真 — 欠損のある手と反対側の手の甲と手のひらを明るい場所で撮影していただくと、より早くお答えできます。
- 最も気になる場面 — 握手、レジでの支払い、写真撮影など、具体的な状況をお聞かせください。
- ご希望 — 見た目を優先するのか、握る機能も必要なのかによって、合う製品が変わります。
結果はどのように記録していますか?
ビフォー・アフターの写真は、標準カラーチャートを用いて同じ条件で撮影し、修正は加えていません。本物の手と見分けにくい仕上がりを目指していますが、結果は欠損部ごとに異なります。標準的な工程は3回の来院で、ご相談からお渡しまで約4~6週間、特急製作の場合は1~2週間です。義肢をお使いいただく間はアフターケアを行い、修理ができない場合は再製作についてご案内します。
よくあるご質問
事故は何年も前のことです。もう遅いでしょうか?
いいえ。時間が経って欠損部が落ち着いていると正確に型を取ることができ、製作に役立ちます。現在の皮膚と欠損部の状態を拝見して判断します。
隣の指に瘢痕や爪の変化があっても対応できますか?
この事例では、隣の指にも瘢痕や爪の変化がありました。ご相談の際に欠損部を拝見し、何が可能かをご説明します。
機能より見た目を重視する場合、どの義肢が合いますか?
肌の色、質感、爪を合わせた審美的なシリコーン製指義手です。握る機能も必要な場合は、機能的な選択肢についてもご相談ください。
家族や友人と一緒に行ってもいいですか?
はい。このお客様も身近な方と一緒に来院されました。同行の方も一緒にお話を聞き、決めていただけるようにしています。
来院は何回必要ですか?
標準的な工程は3回の来院で、ご相談からお引き渡しまで約4〜6週間、特急製作の場合は1〜2週間です。