足の親指を失うと何が変わる?シリコーン義肢にできること

足の親指は、歩くときに体重を支え、地面を蹴り出す役割を担うことが知られており、失った後に足元がふらつくと感じる方が少なくありません。オーダーメイドのシリコーン製足の親指義肢は、ご自身の足の形をもとに欠けた部分を補うもので、完成前にチェックソケット(試着用の仮義肢)を日常生活で装着し、長さや圧迫を確認します。歩き方がどの程度変わるかは個人差があります。
足の親指はどんな役割をしていますか?
足の親指は足趾の中で最も太く、一歩ごとに体重を支え、足が離れるときに地面を蹴り出す役割があることが知られています。そのため、足の親指を失った方の多くが、立っているときや歩いているときにバランスが揺らぐと感じます。
歩行や体のほかの部位への影響は人によって異なるため、ご自身のケースについては主治医やリハビリ専門職にご相談ください。義肢は、その過程で欠けた部分を補う方法の一つです。
お客様の状況
このお客様は労働災害で両足の親指を失い、足の甲の皮膚も損傷して長期間の治療が必要でした。入院中から義肢について調べ始め、退院後に Silobionic に来られました。最も大きな悩みは、歩くときにバランスを崩しそうになる感覚でした。
最終的な義肢の前に、チェックソケットで生活してみる
両足の型を取り、肌の色を測定したうえで、最終的な義肢の前にチェックソケットを製作しました。チェックソケットとは、完成品と同じ形の仮の義肢で、普段の生活の中で装着して次の点を確認します。
- 足の親指の長さ・太さ・バランスがほかの足趾と合っているか
- 足の甲や足趾の間に圧迫がないか、歩くときに違和感がないか
しばらくチェックソケットを装着した後、お客様は最終的な義肢の製作のためにそれを返却され、「足の親指があるのとないのとでは、思っていたよりずっと大きな違いを感じた」と話してくださいました。そのフィードバックは、そのまま最終品の調整に反映しました。

この事例では何を調整しましたか?
| 悩み | 私たちが行ったこと |
|---|---|
| 歩くときにふらつく | チェックソケットで、日常生活の中で長さ・太さ・バランスを確認 |
| 圧迫や違和感 | お客様のフィードバックをもとに最終的な義肢を調整 |
| 見た目より機能を重視 | E-SKIN で肌の色を合わせ、形とフィットに重点を置く |
| 汗をかきやすい | 義肢の内側に薄い五本指ソックスを履くことを提案 |
このお客様は、見た目よりも歩行の助けになることを重視されていました。そのため、E-SKIN スキャナー(SPECTROMATCH、英国)で肌の色を合わせつつも、作業の大半は形と足へのなじみ方に注ぎました。足の前部を包み込むバンド型で製作しています。
汗をかきやすい方は:薄い五本指ソックスを
足の前部を包むバンド型の義肢は、汗がこもりやすくなります。汗をかきやすいこのお客様は、義肢の内側に薄い五本指ソックスを履くことで、ずっと快適になったと感じられました。汗が気になる方は、ご相談の際にお伝えください。義肢の装着方法やお手入れについてアドバイスいたします。


こんな方はご相談をご検討ください
- 足の親指を失ってから、歩くときにバランスを保ちにくくなった方
- 片足または両足の足趾を失い、つま先の開いた靴や素足になるのが気になる方
- すでに義肢をお持ちでも、汗や圧迫のために長時間装着するのがつらい方
始めるのに適した時期は傷の治り具合によって異なるため、始める前に担当の医療チームにご確認ください。お渡し後はアフターケアを行い、修理ができない場合は再製作をご案内します。
よくあるご質問
足の親指を1本失った場合でも義肢を作れますか?
はい。反対側の足を長さと形の基準にして、オーダーメイドで製作します。
まだ入院中です。ご相談を始められますか?
早めに情報を集めるのは問題ありません。義肢を製作する適切な時期は傷の治り具合によって異なるため、始める前に担当の医療チームにご確認ください。
歩き方は元に戻りますか?
どの程度変わるかは個人差があります。当社では日常生活の中でチェックソケットを使ってフィットを細かく調整します。歩行練習については、主治医やリハビリ専門職とご相談いただくことをおすすめします。
汗をかきやすいのですが、問題になりますか?
バンド型の義肢は汗がこもりやすいため、内側に薄い五本指ソックスを履くことをご提案する場合があります。ご相談の際にお知らせください。