親指の爪の部分だけを失ったのに?全指型の義手を作った理由

失った部分が1関節に満たない場合でも、もともと短めの親指には全指型が合うことがあります。お客様はもう片方の親指より少し短くとのご希望だったため、チェックソケットの段階で長さと太さを丁寧に比べました。部分がどれほど小さくても、工程は同じ標準3回の来院です。
お客様がご相談に来られた理由は?
お客様は仕事中の事故で、片方の親指の爪がある先端部分を失いました。ご家族に心配をかけたくないと、けがが目立たない方法を探してご相談に来られました。仕事中のけがだったため、韓国の労災保険(業務上のけがに対する国の制度)で扱われ、費用は勤務先が負担しました。

失ったのは爪の部分だけ — なぜ全指型なのか?
指義手には大きく分けて2つの形があります。残っている指の先端にかぶせる1節型と、指全体を覆う全指型です。失った長さだけを見れば、1節型が当然の選択に思えます。しかしこの親指はもともと短めだったため、短い親指に小さなキャップを足すよりも、親指全体を覆うほうが合うと判断しました。
| 状況・ご要望 | 反映した方法 |
|---|---|
| 爪の部分を欠損、もともと短めの親指 | 全指型 |
| もう片方の親指より少し短く | チェックソケットで長さと太さを並べて比較 |
| 爪の形 | もう片方の親指の爪から型取り、特許取得済みの爪製作技術 |
| 肌と爪の色 | E-SKIN(SPECTROMATCH、英国)でデジタル測定 |
| しわ | もう片方の親指の型から再現 |
もう片方の親指より短くするには、どうしたのでしょうか?
お客様は、もう片方とまったく同じではなく、少し短めの親指を望まれました。2回目の来院では、チェックソケット(最終の義手を作る前に装着する試作品)を使い、その長さと太さをもう片方の親指に当てて入念に確認しました。仕立て屋の仮縫いのように、最終品を作る前にご希望の感覚を固める段階です。
爪と肌の色はどのように合わせたのでしょうか?
もう片方の親指の爪の型を取り、当社の特許取得済みの爪製作技術で爪を作りました。肌と爪の色は E-SKIN でデジタル測定し、その数値に合わせて顔料を調合しました。形ももう片方の手から写し取るため、各関節の細かなしわまで義手に再現されます。

完成した親指が届いたとき、お客様は思っていたよりずっと自然に見えるとおっしゃいました。本物の指と見分けにくい仕上がりを目指していますが、仕上がりには個人差があります。ビフォー・アフターの写真は、標準カラーチャートを使い、同じ条件で、修正なしで撮影しています。
小さな部分でも3回の来院が必要ですか?
はい。欠損部(断端)が小さいからといって、ご相談や確認を省くことはありません。

- 1回目の来院 — ご相談、欠損部ともう片方の手の型取り、肌の色の測定。
- 2回目の来院 — チェックソケットで長さ・太さ・着け心地を確認し、変更点を相談します。
- 3回目の来院 — 完成した義手を試着していただき、最終の手直しがないか確認します。当日の肌に合わせて色を少し調整することがあり、使い方とお手入れをご説明します。
ご相談からお渡しまで約4〜6週間(特急製作の場合は1〜2週間)かかり、指1本の製作だけなら7〜10日です。韓国へお越しになる場合は、オンライン相談の際に日程をお知らせください。それに合わせて来院の計画を立てます。
よくあるご質問
爪の部分だけを失った場合でも義手は作れますか?
はい。残っている指の長さと形を見て、1節型と全指型のどちらが合うかをお客様と一緒に決めます。
義手の長さをもう片方の指と変えることはできますか?
はい。チェックソケット(仮ソケット)の段階で、もう片方の指と長さや太さを比べ、ご希望に合わせて調整します。
こんなに小さな部分でも、本当に3回の来院が必要ですか?
標準の工程は大きさにかかわらず3回の来院です。型取り、チェックソケットでの装着確認、完成した義手のお渡しです。
爪はどのように作りますか?
もう片方の手の対応する爪の型を取り、当社の特許取得済みの爪製作技術で作ります。