下腿の断端が短くても、下腿義足は快適に使えるのか? お客様の事例

下腿の断端が短いと選べるソケットの種類が限られることがありますが、ソケットを繰り返し調整し、義足足部を替えることで、歩き心地が変わることもあります。今回のお客様は長年使ってきた従来型のソケット方式はそのままに、木製の義足足部からカーボン足部に替え、これからは長い距離を歩いても疲れにくくなりそうだと話してくださいました。結果には個人差があります。
お客様はどんな方でしたか?
今回のお客様は下腿の断端が短く、長年、従来型(伝統的なソケット)の下腿義足を使ってこられました。断端にはまだ多少の痛みがあり、義足の適合がより難しい状況でした。
なぜ短い断端は適合が難しいのですか?
下腿義足では一般に、脚の残っている部分がソケットの中でてこのように働いて義足を動かし、ソケットの壁が体重を分担して支えます。断端が短いとそのてこも短くなり、ソケットと接する面も少なくなるため、義足をしっかり保持するのが難しくなります。
このため、吸着式ライナーやピンロック式ライナーが短い断端に必ずしも合うとは限りません。今回のお客様は従来型ソケットを使っていたため、新しい義足も同じ方式で作りました。短い断端と痛みを考慮し、適合が合うまでソケットを何度か調整しました。ライナーの種類については、別のジャーナル記事で紹介しています。
今回変わったのは足部でした
以前、お客様は比較的安価な木製の義足足部を使っていました。基本的な役割は果たしていましたが、長く歩くと足、足首、膝の関節に疲れが残りました。今回お客様が選んだのは、足首部分が動くように設計され、坂道を歩きやすくすることで知られるカーボン足部(例:Pro-Flex Pivot)です。
| 木製の義足足部 | カーボン足部 | |
|---|---|---|
| 構造 | 一体型の本体で、基本的な機能 | 板ばねのようにしなり、反発して戻る |
| 坂道・階段 | 足首の動きが少なく、ぎこちなく感じることがある | 足首が動くモデルは地面に沿いやすい |
| 向いている方 | あまり歩かない方 | よく歩き、長時間歩く方 |
| 費用 | 一般に低め | モデルによって大きく異なる |
これらは一般的な傾向であり、同じ種類の中でも製品によって異なります。
替えてみてどうでしたか?
平行棒の間を歩いた後、お客様は以前よりずっと疲れにくく、これなら長く歩けそうだと話してくださいました。断端が短く、まだ痛みもあったため簡単な適合ではありませんでしたが、調整を重ねた末に「快適です」という言葉を聞くことができました。歩き心地は断端の状態や活動レベルによって異なります。

義足足部はどのように選びますか?
- 日々の活動量 — どのくらいの頻度で、どのくらいの時間歩くか
- 普段歩く場所 — 主に平らな道か、坂道や階段が多いか
- 断端 — 長さ、痛み、皮膚の状態。ソケットの種類と合わせて決めます
- 費用と公的支援 — 費用はパーツによって異なります。韓国在住の方は、韓国の健康保険や労災補償の支援について関係する公的機関に確認でき、海外のお客様にはご相談の際にご案内します
大切なのは最も高価なパーツではなく、断端と日常生活に合った組み合わせです。お渡し後もご使用中はアフターケアを提供し、修理ができない場合は再製作についてご説明します。
よくあるご質問
下腿の断端が短くても、下腿義足を作れますか?
断端によります。選べるソケットの種類が限られることがあるため、今回のお客様のように、従来型ソケットを何度も調整して適合を合わせることがあります。
従来型義足とは何ですか?
一般的には、吸着式ライナーやピンロック式ライナーに頼らない、伝統的なソケット設計を指します。断端の状態によっては、現在でも適した選択肢になり得ます。
カーボン足部はどんな方に向いていますか?
よく歩く方や、坂道や階段を頻繁に使う方に勧められることが多いです。活動レベルと断端をもとに、ご相談の中で一緒に選びます。
断端にまだ痛みがあっても義足を作れますか?
今回のお客様にもまだ多少の痛みがあり、ソケットは何度か調整を重ねました。痛みが続く場合は医師にも診てもらってください。装着・調整はお客様の状態に合わせて進めます。