PVCかシリコーンか:どちらの足部義足が合う?

PVC製の足部義足は費用が抑えられ、切断後まもない時期に選ばれることもありますが、時間とともに硬くなり黒ずむことがあり、弾力が低いため擦れや痛みにつながることがあります。シリコーン製の足部義足は柔らかくフィットし、しなやかさがあるため、一日中装着する方や以前の義足で傷を負った方によく検討されます。いずれの場合も、形だけでなく土踏まず(アーチ)と足が体重を支える仕組みに合わせて設計する必要があります。
足部義足は何でできていますか?
足趾や前足部、足の一部を失った方の義肢は、主にPVCまたはシリコーンで作られます。新品のときはどちらも柔らかく見た目も似ていますが、数か月歩くうちに素材の違いがはっきりしてきます。Silobionicにいらっしゃるお客様の多くは、しばらくPVCを使っていて、不快感が積み重なったためにシリコーンへの変更を希望される方です。
PVCを使っていた方からは、どんな問題を伺いましたか?
PVC製の義足をしばらく使っていたお客様は、ほぼ同じことをおっしゃっていました。
- 歩くときに肌と擦れて、擦れや傷ができる
- 長時間の装着で汗がたまり、肌荒れが起きる
- 時間とともに義足が硬くなり、黒や茶色に変色する
- 弾力が足りず、一歩ごとの衝撃がそのまま伝わって痛む

2つの素材はどう違いますか?
| PVC製の足部義足 | シリコーン製の足部義足 | |
|---|---|---|
| 快適さ | 最初は柔らかいが、硬くなって擦れやすい | 柔らかく密着し、通常は刺激が少ない |
| 歩行時 | 弾力が低く、衝撃の吸収が少ない | 弾力としなやかさがあり、一般に足首の動きを妨げにくい |
| 汗・湿気 | こもった汗で肌が荒れることがある | 湿気に強く、洗いやすい |
| 時間の経過 | 硬くなり黒ずむことが多い | 硬くなりにくいが、長期使用で伸びたり裂けたりすることがあり、点検が必要 |
| 費用 | 比較的低い | 範囲と設計に応じて、ご相談後にお見積り |
| 向いている方 | 切断後まもなく、つなぎの選択肢を求める方 | 以前の義足で傷や痛みがあった方、一日中装着する方、自然な見た目を求める方 |

足の形に見えるだけでは足りない理由
足部義足は、形を埋めるだけでは不十分です。足の親指は足が地面を最後に蹴り出す場所であり、土踏まずは体重を支えています。これらを失ったうえで義足が輪郭をなぞるだけだと、体重が適切に支えられず、バランスが崩れることがあります。たとえば、足首が内側や外側に傾くことがあります。
そのため、シリコーン製の足部を製作する際は、欠損した形に加えて土踏まずの支えと部位ごとの硬さの違いを設計します。足の親指を失うと何が変わるかについては、シリコーン製の母趾義足に関する記事で詳しく説明しています。
Silobionicはシリコーン製の足部をどのように作るのですか?
- 部位ごとに硬さを調整 — 体重がかかる部分はシリコーンを硬めに、快適さが大切な部分は柔らかめにして、安定性と快適さのバランスをとります。
- チェックソケット — 完成前に仮の試着を行い、圧迫される箇所や緩い箇所を修正します。
- 肌の色の測定 — E-SKIN(SPECTROMATCH、英国)で肌の色をデジタル測定し、それに合わせて顔料を調合します。
- アフターケア — ご使用中はアフターサービスを提供し、修理ができない場合は再製作についてご案内します。

標準的な工程は来院3回で、約4~6週間で完成します(特急製作の場合は1~2週間)。ビフォー・アフター写真は同じ条件で標準カラーチャートを使い、修正なしで撮影しています。結果には個人差があります。
よくあるご質問
PVCの義足からシリコーンに変更できますか?
はい。現在の義足で困っていた点をお伺いし、新たに型を採って、新しいシリコーン義肢を設計します。
シリコーン製の足部義足は濡れても大丈夫ですか?
シリコーンは水分に強く、お手入れも簡単です。完成時に、洗い方とお手入れ方法をご説明します。
シリコーンも時間とともに変化しますか?
PVCより硬くなりにくいですが、長く使うと伸びたり破れたりすることがあります。アフターケアを行っており、修理ができない場合は再製作についてご案内します。
足部義足の費用は何で決まりますか?
足のどの程度が欠損しているか、必要な構造、色の作業によって異なります。ご相談の際に足を拝見したうえで、設計と費用についてご案内します。