小耳症や事故による耳の欠損:どんな選択肢がある?

耳を回復する主な方法は2つあります。手術による再建と、肌に取り付けるオーダーメイドのシリコーン製の耳のエピテーゼです。聴力や手術が適しているかどうかについては、耳鼻咽喉科または形成外科の主治医にご確認ください。手術をせずに耳の見た目を回復したい場合は、反対側の耳をもとに型取りしたシリコーン製の耳が選択肢になります。
耳の再建を検討する2つの状況
小耳症 — 生まれる前に耳が十分に発達しなかった場合
小耳症は、外耳が十分に発達しない先天性の状態です。通常は片側に生じ、まれに両側に生じます。難聴を伴うこともあり、その場合は障害者支援の対象になるかどうかを医師や地域の行政機関に尋ねてみるとよいでしょう。
交通事故やけがによる耳の欠損
外耳の一部が残ることが多い小耳症とは異なり、事故では耳全体を失うこともあります。この場合も、手術による方法と手術によらない方法のどちらかを選ぶことになります。

手術による再建とシリコーン製の耳:何が違うのでしょうか?
| 手術による再建 | シリコーン製の耳のエピテーゼ | |
|---|---|---|
| 方法 | 耳の後ろの皮膚や筋膜など、ご自身の組織で耳の形をつくる手術 | 反対側の耳から型を取ってシリコーンでオーダーメイドし、医療用接着剤で装着 |
| 判断するのは | 耳鼻咽喉科・形成外科の医師 | Silobionicの臨床・製作チーム(医学的なご質問は主治医へ) |
| 聴力 | 聴力の改善が必要な場合は、手術について主治医とご相談ください | 外見を取り戻すもので、聴力には影響しません |
| 負担 | 手術と回復期間 | 手術がないため、手術の傷あとや回復期間はありません |
耳は複雑に湾曲した立体構造のため、手術で形をつくるのは難しいことが知られています。手術の方法・時期・適否は、必ずご自身の医療チームと決めてください。
どの方法が合うかは目的によって異なります
- 聴力の改善が必要な場合 — まずは耳鼻咽喉科の専門医に、手術を含めた選択肢についてご相談ください。
- 目的が外見の場合 — シリコーン製の耳のエピテーゼは検討する価値があります。
- 手術を保留している、または負担が大きいと感じる場合 — 手術については主治医と決め、それとは別に、外見を取り戻すためのシリコーン製の耳について当社にご相談ください。
Silobionicのシリコーン製の耳はどのように作られますか?
手や足のシリコーン義肢と同じ医療用グレードのシリコーンで作られます。
- 採型 — 反対側の耳の型を取って形と大きさを合わせ、左右が対称に見えるようにします。
- 肌の色の測定 — E-SKIN(SPECTROMATCH、英国)で肌の色をデジタル測定し、その数値をもとに専用の顔料を調合します。
- 装着とお手入れ — 完成した耳は医療用接着剤で装着し、付け方とお手入れの方法をご説明します。
シリコーン製の耳は日常の使用で摩耗することがあります。ご使用中はアフターケアを行い、修理が難しい場合は再製作についてご案内します。製作記録を保管しているため、再製作は一からのやり直しにはなりません。
耳を隠すために髪を伸ばしてきた方や、マスクや眼鏡がかけにくいと感じてきた方は、ご相談の際にお伝えください。予約制でご来院いただくと、さまざまなサンプルを直接ご覧いただけます。仕上がりには個人差があります。
よくあるご質問
シリコーン製の耳で聴力は改善しますか?
いいえ。シリコーン製の耳のエピテーゼは外見を回復するもので、聴力を改善するものではありません。聴力については耳鼻咽喉科の専門医にご相談ください。
手術とシリコーン製の耳、どちらが良いですか?
目的や状況によって異なります。手術が適しているかどうかは医師が判断します。手術をせずに外見を回復したい場合は、シリコーン製の耳がひとつの選択肢です。
シリコーン製の耳はどのように取り付けますか?
医療用接着剤で取り付けます。適した方法は肌の状態によって異なることがあるため、ご相談の際にご案内します。
子どもでもシリコーン製の耳を使えますか?
年齢や肌の状態によって異なります。まずお子さまの主治医にご相談いただき、そのうえで対面でのご相談で可能かどうかを確認します。