年齢を重ねてから下腿義足の足部を選ぶ——大切なことは?

下腿義足の足部は、価格ではなく体重と日常の活動量(活動レベル)で選びます。ご高齢で入院生活を送り、活動量があまり多くなかったお客様には、低い活動レベル向けに設計された軽量なカーボン足部を選びました。最初はじっと立っていることも大変でしたが、車いすにつかまりながら練習を重ねることで、お客様は義足に慣れていきました。
義足の足部は、なぜ人によって選び方が違うのでしょうか?
下腿義足(膝から下の切断のための義足)では、足部の種類ごとに想定する体重と活動レベルが異なり、それぞれ重さや動きも違います。活動量の多い方が低活動向けに設計された足部を使うと、部品に過大な負荷がかかって破損するおそれがあります。そのため、長く安全に使える義足にするために、価格よりも先に体重と活動量を見ます。
活動レベルとは?
義肢の分野では、人の歩行能力を表す4段階の活動レベルの尺度が、部品を選ぶ際の目安として広く使われています。おおよそ次のとおりです。
| レベル | 日常生活 |
|---|---|
| 1 | 主に屋内で、ベッド・居間・浴室の間を移動する |
| 2 | 主に屋内で過ごし、屋外ではゆっくり短時間歩く。日によってはもう少し遠くまで歩くこともある |
| 3 | 不安なく外出でき、歩く速さを変えられ、日常生活での制限が少ない |
| 4 | スポーツや長距離も含め、さまざまな状況に対応できる |
レベルは、ご相談の際に日常生活や歩き方を見ながらお客様と一緒に判断します。リハビリが進んで活動量が増えると、適した足部が変わることもあります。
このお客様にはどの足部を選んだのでしょうか?
お客様はご高齢で、下腿切断後に入院生活を送っていました。日常の活動量が少なかったため、活動レベル1〜2向けに設計されたカーボン足部(例:Assure carbon foot)を選びました。軽く、一歩ごとになめらかに踏み返せるため、「歩行用足部」と呼ばれることも多いものです。お客様の日常生活によく合っていました。
最初はどうでしたか?
最初は義足で立っていることさえ大変でした。車いすにつかまって体を支えながら何度か歩行練習をし、練習を重ねることで義足に慣れていきました。慣れるまでの速さは年齢・体力・健康状態によって異なるため、立つことから一歩ずつ進めて大丈夫です。
足部を選ぶ際に何をお聞きしますか?
- 体重 — 足部が支える必要のある荷重。
- 一日の過ごし方 — 主に屋内か屋外か、歩行器や車いすも使っているか
- やりたいこと — 散歩、外出、階段、その他の目標
- 切断レベルと断端の状態 — 膝下か膝上か、断端の長さと形
- 費用と支援 — 費用は足部の種類とソケットの設計によって異なります。韓国在住の方は、韓国の国民健康保険や労災補償の支援について関係機関にご確認いただけます。海外のお客様にはご相談の際にご案内します。
どの足部が合うか、下腿義足と大腿義足はどう違うかといったご質問には、断端を拝見したうえでご相談の中でお答えします。
よくあるご質問
高齢になってからでも義足で歩けますか?
このお客様もご高齢で、最初は立つことも大変でしたが、練習を重ねることで慣れていきました。可能かどうか、またどのくらいの速さで慣れるかは健康状態によって異なるため、医師とご相談のうえお決めください。
義足の足部の活動レベルとは何ですか?
足部を選ぶ際に使われる、歩行能力を表す4段階の尺度です。主に屋内を移動するレベル1から、スポーツも含むレベル4まであります。
高価な足部のほうがよく歩けるようになりますか?
必ずしもそうではありません。大切なのは体重と活動量に合った足部です。活動量の多い方が低いレベル向けの足部を使うと、破損するおそれがあります。
カーボン足部はすべてスポーツ用ですか?
いいえ。カーボン足部には、活動量の少ない方向けの歩行用足部からスポーツ用足部まであります。このお客様は、軽くてなめらかに踏み返せる歩行用足部を使いました。